2019年度版Webフロントエンド利用調査が公表されました

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2019年12月24日 18:28

毎年行われている Web フロントエンド開発者の利用率調査 2019 年度版が公表されました。

The State of JavaScript 2019

結果を見ると去年と大きく変わったところはなく、AltJS ではやはり TypeScript が根強い人気を誇っており、順調に利用者を増やしています。

フレームワークでは相変わらず React が人気ですが、React と接戦していた Vue.js が Svelte に抜かれています。

React や Vue.js よりも数十倍早いとの噂で、どこかのタイミングで記事を見た覚えがありますが、まだできたばかりで成熟してはいないようです。

日本では GraphQL の採用事例をあまり見かけませんが、昨年から 9%ほど利用者が増えており、着々と採用されつつあります。欲しいデータだけを取得するというのはデータ削減にも繋がるので、いずれ使ってみたいものです。

バックエンドでは Express が強く、React の Next.js や Vue の Nuxt が後を追う形になっています。SPA で構成されるサイトも多くなっていますが、ファーストインプレッション時のレンダリングが遅いという欠点を持っており、その部分をサーバサイドレンダリングで補おうとしています。

テストの部分では Jest が強いです。Puppeteer はスクレイピングで使っているので、テストのイメージがあまり無かったです。個人的には複数ブラウザで E2E テストができる TestCafe がお気に入りです(ランク外ですが)。

アプリケーションの分野では Electron が伸びていると言うより React Native が下がっているイメージです。Flutter はランク外でしたが自由記述で 25%の方が答えているようで、伸びを感じます。

エディタでは圧倒的に VS Code を使う人が多いようで、半数以上を占めています。

現状でモダンな環境というと、TypeScript で書かれており、フロントエンドフレームワークを採用し、問い合わせには GraphQL を使い、Jest でテストをするという感じでしょうか。

GraphQL や Jest はともかく、フロントエンドフレームワークはもう殆ど欠かせませんし、フレームワークも TypeScript のサポートを進めています。また著名なライブラリも TypeScript でリファクタリングされることが多くなっているので、JavaScript はそろそろご退場していただきたいところです(名前が紛らわしいのとつらいので)。

販売されている T シャツがちょっと欲しいです。

The State of JavaScript 2019: T-shirt

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