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いわゆるWeb Developerの備忘録

OSS開発は割に合わないという話

意欲あるエンジニアなら一度は オープンソースソフトウェア を公開して世界に貢献したいと思うことがあると思います。私もいずれは作りたいと思っています。

Python や Linux など言語ごとに使いやすくまとめたライブラリだけではなく、言語そのものやオペレーティングシステムまでオープンソースで開発されたという実績が存在します。

しかしながら、オープンソースの開発者には貢献しただけの対価が支払われていないという記事を見かけました。

IT 産業はタダ働きのエンジニアに依存しすぎている - GIGAZINE

記事ではダニエル・ステンバーグ氏が開発した cURL の問題により数百万台のデバイスに影響が出たため、海外メーカーが自国に来るようダニエル氏を呼んだのですが、その出張費を請求したところ支払いを拒否されたという話です。

現在 OSS が使われていない製品はないと言えるほど浸透しています。それに対して OSS 開発者への対価は微々たるもので OSS 開発はほとんど利益になりません。

「オープンソースの開発現場の多くは持続可能なほどの収入を得られていない」という指摘 - GIGAZINE

Facebook が主導する React や Google の様々なソフトウェアはオープンソースとして公開されていますが、企業が優秀な人材を開発に割いているおかげで活発的に進行しているのであって、個人や小規模の企業を伴わない多くの OSS 開発者が存在しています。

そういった著名な OSS だが支援を受けられていないものに対して支援をするという文化がまだ足りていないように思われます。

オープンソース開発者にもっとお金が廻るようになれば社会はもっと良くなるという話 - orangeitems’s diary

今回紹介したダニエル氏の記事は企業が個人を頼ったにも関わらず、対価を払おうとしなかったという話はかなり残念で、OSS 開発者に対して正当な評価が下されていないという現状が垣間見えます。

日本の企業から GAFAM(Google, Apple, Facebook, Amazon, Microsoft)に転職したというエントリを度々見かけるので、しっかりと評価されるほどの能力を持っている人が日本にも存在するのですが、企業が評価できていないという問題がまだ続いています。
著名な OSS コミッタを年収 400 万円で雇おうとしたら無理だったお話 - Togetter


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