hoge

いわゆるWeb Developerの備忘録

電子書籍どこで買おう

勉強のために 『プログラミングコンテスト攻略のためのアルゴリズムとデータ構造』(通称 AOJ 本・螺旋本)とオライリーの『データ指向アプリケーションデザイン』を電子書籍で買いました。

AOJ 本は Kindle ストアで 50%オフのセールが行われていたので何も考えずに買ったのですが、今後電子書籍を買う時には少しストアを考えなければと思いました。

大手電子書籍サイトでもない本がある

値段に釣られて AOJ 本を買ったあと、今の自分にはアルゴリズムとデータ構造よりも実践的なオブジェクト指向やデータベースへの知識が必要だと思い、どこかのサイトで見て気になっていた『データ指向アプリケーションデザイン』を同様に Kindle で買おうとしたのですがありませんでした。というより日本語に翻訳されたオライリー本は Kindle 版で売ってませんでした。

原著である英語版であれば Kindle ストアにあったのですが、英語が苦手なので翻訳で時間を食ってしまうのが勿体なくて日本語版が欲しかったのです。

Kindle は日替わりや月替りで AOJ 本を買ったときのような 50%オフのセールがあるので、Kindle で書いたかったのですが、ないものは仕方ないので他のサイトをあたることにしました。

BookLivehontoなども確認しましたが売られておらず、結局オライリー・ジャパンが運営している直販サイトにあったのでそこで購入しました。

電子書籍の形式

AOJ 本で初めて電子書籍の購入したので、本の形式について全く気にしておらず、PC やスマートフォンからアプリを通じて読めるのであれば問題ないと思ってました。

ただオライリー・ジャパンで購入した技術書は ePub と PDF の 2 種類の形式でダウンロードできるようになっており、どちらも DRM フリーという状態でした。

DRM とは、デジタルデータとして表現されたコンテンツの著作権を保護し、その利用や複製を制御・制限する技術の総称。デジタル著作権管理。音声・映像ファイルにかけられる複製の制限技術などが有名だが、広義には画像ファイルの電子透かしなども DRM に含まれる。

DRM による暗号化や複製防止などの保護が行われていないコンテンツやソフトウェアのことを DRM フリーという。

DRM(デジタル著作権管理)とは - IT 用語辞典 e-Words

電子書籍に所有権がない

電子書籍はサービスが終了したら読めなくなる可能性があるということは以前から知っていましたが、実際買う時に全くそのことを忘れていました。

私たちはいつになったら電子書籍を”買う”ことができるのか| inuro | note

Kindle でも他の電子書籍ストアでも殆どの電子書籍には DRM がかかっている状態で、あくまでもサービスを通して閲覧する権利を得たにすぎません。

ここで心配なのはサービスやデバイスが使えなくなった場合、個人利用であっても全くアクセスができなくなるということです。

現在Kobo 電子書籍ストアを運営する楽天が行っていた Raboo というサービスが終了し、購入した本が読めなくなるという自体が発生したようです。

【第 12 回】電子書店サービスが終了したら、買った本は読めなくなる? | ダ・ヴィンチニュース

つい最近も Microsoft の電子書籍事業が廃止され、こちらは書籍の全額分返還されたようですが購入者の意志とは関係なく読めなくなることがあります。

マイクロソフトが電子書籍事業を廃止、本は消滅……デジタル時代の「所有」とは? - BBC ニュース

このことを踏まえると電子書籍事業では最も売れている Kindle ストア も数十年続くとは限らず、乱立している電子書籍ストアはもっと早く終わる可能性もあるということです。

であれば紙の本で買うべきだったのですが、AOJ 本も『データ指向アプリケーションデザイン』も大型本で持ち運びして読むには明らかに向いておらず、一方電子書籍であればスマートフォンやパソコンがあればどこでも読むことができるし、部屋に積み上がっていくことも、重みで本棚を曲げることも場所もとらないし、検索で必要なページをすぐ開くことも、読み上げ機能で他のことを並行してすることも可能です。

紙の手触りや紙をめくる感覚が好きだという人もいます(私もその一人です)が、それを差し引いても利点のほうが大きいと感じます。

「端末の電源がきれたら読めないじゃないか」という意見もありますが、充電がきれた時点で本を読むどころか生活に困ります。

電子書籍を購入する時には DRM フリーであるということを最優先に考えなければ、将来的に読めなくなる可能性が出てくるのですが、オライリー・ジャパンでしか手に入らなかったように、出版社の直販サイトのアカウントを複数持たなければいけないということに気が付きました。

まだ AOJ 本も『データ指向アプリケーションデザイン』も読み終わっていませんが、読みたい本はまだまだあって、

  • 『オブジェクト指向設計実践ガイド』技術評論社
  • 『エリック・エヴァンスのドメイン駆動設計』翔泳社
  • 『増補改訂版 Java 言語で学ぶデザインパターン入門』SB クリエイティブ

などがあるのですが、どれも同じ出版社ではないので各サイトのアカウントを作らないといけないのと、電子書籍の直販サイトがなければ DRM のかかったストアで買わないといけません。

DRM がなくなれば悩む必要もなく、ただ安いところで買えばいいのですが(紙の本は再販制度があるので値段が下がらない)、漫画村のように違法コピーが蔓延してしまう可能性のほうが高くて実現には程遠いと思っています。

DRM に替わる他の方法として、仮想通貨を支える技術であるブロックチェーンを電子書籍で活用するという動きや、海外ですがすでにブロックチェーンを使った電子書籍サイトがあるようです。
Blockchain technology may lead to true ebook ownership


同じカテゴリー(雑記)の記事
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
電子書籍どこで買おう
    コメント(0)